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12月3日(土) 当案内所の震災当日の様子
夜半から雨が降り始め、この時間もかなり強めの雨となっているいわき市です
強風注意報も出ていて、横から風が吹き込んできてしまうため、傘を差していても全身ずぶ濡れ状態
お出掛けにはレインコートやレインブーツが良いでしょう。
(余談ですが、昨年の今日12月3日も酷い雨だったんですよ・・・こちら)
また、当案内所前の自由通路は滑りやすくなっています
あわてて走ったりせずに、慎重に歩を進めてくださいね
今日はこのあと午後1時50分からラトブ2階東口で、午後3時からはイトーヨーカドー平店フードコート奥でサンタ隊
の出発式が行われる予定なのですが・・・
屋外へのサンタ出没は、もしかしたら難しいかもしれません
平第一小学校合唱部によるクリスマスミニコンサートや、パッションキッズによるダンスパフォーマンスは行われるかな???
期待したいところです!
あの未曾有の大震災から早いもので、間もなく9ヶ月になろうとしています。
当案内所が場所をお借りしているJRいわき駅も、地震で大きな被害を受けました。
その後原発の事故もあり、休所を余儀なくされてしまいました。
これまで公開していなかった当日の画像。
今日はご紹介しようと思います。
このブログは、「いわきの様々な記録」という性質も持っていますので、残しておく必要もあるかな・・・と思ったのです。
この画像ではさほどの変化は見られないかもしれませんが、それでもカウンター上のホワイトボードは倒れ、パンフスタンドも20cmほどずれてしまっています。
所内のロッカーは扉が開き、中の物が飛び出してきました。

こちらは所内の様子。

強風注意報も出ていて、横から風が吹き込んできてしまうため、傘を差していても全身ずぶ濡れ状態

お出掛けにはレインコートやレインブーツが良いでしょう。
(余談ですが、昨年の今日12月3日も酷い雨だったんですよ・・・こちら)
また、当案内所前の自由通路は滑りやすくなっています

あわてて走ったりせずに、慎重に歩を進めてくださいね

今日はこのあと午後1時50分からラトブ2階東口で、午後3時からはイトーヨーカドー平店フードコート奥でサンタ隊

屋外へのサンタ出没は、もしかしたら難しいかもしれません

平第一小学校合唱部によるクリスマスミニコンサートや、パッションキッズによるダンスパフォーマンスは行われるかな???
期待したいところです!
あの未曾有の大震災から早いもので、間もなく9ヶ月になろうとしています。
当案内所が場所をお借りしているJRいわき駅も、地震で大きな被害を受けました。
その後原発の事故もあり、休所を余儀なくされてしまいました。
これまで公開していなかった当日の画像。
今日はご紹介しようと思います。
このブログは、「いわきの様々な記録」という性質も持っていますので、残しておく必要もあるかな・・・と思ったのです。
この画像ではさほどの変化は見られないかもしれませんが、それでもカウンター上のホワイトボードは倒れ、パンフスタンドも20cmほどずれてしまっています。
所内のロッカーは扉が開き、中の物が飛び出してきました。

こちらは所内の様子。
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東日本大震災 心に残った話
先日行われたとあるお祭りの会場で・・・
「○○さん(案内所中の人)、私ね、海の家は50年前からやっててね・・・50年で初めてだよ、夏に休んだの。」
と話し始めたのは、津波被害が甚大だった地区で長年民宿を営んでいるSさん。
毎年夏には、民宿から徒歩数分の海水浴場で海の家も営んでいらっしゃいました。
この日のお祭りには、奥様と二人でお越しでした。
「いや~、たまには良いねぇ。こうして夏に休むのも・・・。」
そうおっしゃって笑うSさんと奥様。
きっとご結婚されて、こんな風に夏祭りをお二人でゆっくり見て廻るのも、初めてなのではないでしょうか。
お二人ともとても楽しそうに、屋台を見たり、食べ歩きしたりされていました。
今年の夏、いわき市の海水浴場は大震災と福島第一原発事故の影響で、開設されません。
生活の糧も家も奪った大震災。
その一方で、家族が一緒に過ごす時間をもたらしてくれたのかもしれません。
Sさんもきっと複雑な思いの夏なのではないかと思いました。
でも来年は、Sさんご夫婦と海の家でお会いしたいです。
お互いに頑張りましょう!
「○○さん(案内所中の人)、私ね、海の家は50年前からやっててね・・・50年で初めてだよ、夏に休んだの。」
と話し始めたのは、津波被害が甚大だった地区で長年民宿を営んでいるSさん。
毎年夏には、民宿から徒歩数分の海水浴場で海の家も営んでいらっしゃいました。
この日のお祭りには、奥様と二人でお越しでした。
「いや~、たまには良いねぇ。こうして夏に休むのも・・・。」
そうおっしゃって笑うSさんと奥様。
きっとご結婚されて、こんな風に夏祭りをお二人でゆっくり見て廻るのも、初めてなのではないでしょうか。
お二人ともとても楽しそうに、屋台を見たり、食べ歩きしたりされていました。
今年の夏、いわき市の海水浴場は大震災と福島第一原発事故の影響で、開設されません。
生活の糧も家も奪った大震災。
その一方で、家族が一緒に過ごす時間をもたらしてくれたのかもしれません。
Sさんもきっと複雑な思いの夏なのではないかと思いました。
でも来年は、Sさんご夫婦と海の家でお会いしたいです。
お互いに頑張りましょう!
6月30日(木) 今日のお天気と被災地見学希望者へ
早朝は青空が広がっていて「暑くなりそうだな~」と思ったのですが、すっかり曇ってしまいました。
でも暑いです。
9:30過ぎのいわき駅前の気温は、32度を表示していました。
屋内にいてもしっかり水分補給をして、熱中症対策をしてくださいね!
さて本日もまた、朝から哀しくなる来所のお問い合せを頂きました。
そのようなことから、ちょっと問い合わせ内容をまとめてみましたので、ご参照下さい。
現在、よく当案内所にいただく「被災地を見たい」という質問のまとめ。
Q1.せっかくいわきまで来たから、被災地を見たい。
A1.いわき市全体が被災地です。駅周辺をご覧下さい。
Q2.沿岸部の津波被災地を見たい。
A2.復旧作業中であり、危険が伴うためご遠慮下さい。
月~土までは作業のために、立ち入りも規制されています。
また多くの方が命を落とした場所でもありますので、ご遺族の感情も配慮してご遠慮いただきたいと思います。
Q3.現地へ行けないなら、せめて路線バスの車窓から見られないか。
A3.沿岸部は立ち入りが規制されているため、バスも通常の路線を一部変更して運行しています。
そのため見ることはできません。
Q4.第一原発の近くまで行きたい。最寄り駅はどこか?
A4.福島第一原発から半径20キロ圏内は「警戒区域」に指定されています。
(平成23年4月22日午前0時より発令)
そのため一般の方が立ち入ることは、法的に規制されています。従わない場合は罰則規定があります。
なお最も近い駅は常磐線の久ノ浜駅ですが、久ノ浜駅~宮城県の亘理駅間は、福島第一原発の20キロ圏内および緊急時避難準備区域なども通るため、被害調査も行われておりません。
そのため運転再開の見込みは立っていないということです。
(JR東日本水戸支社からの情報)
Q5.J-Villageまで行きたい。
A5.J-Village(双葉郡楢葉町)は第一原発から半径20キロの線上に位置しています。
また現在は第一原発へ向かう作業員の方などの前線基地になっており、一般の方が見学できる状況ではありません。
(トップページにお知らせ有り→http://j-village.jp/)
乗用車の除線作業などは行っているということですが、一般の方が見学に行くところではありません。ご遠慮下さい。
(いわき市災害対策本部回答。6月30日)
Q6.許可証があれば行っても良いのか。許可証はどこで貰えるのか。
A6.許可証があれば立ち入りは可能だということです。市町村長より発行されます。ただし現地に関係のない一般の方へは、基本的に許可証は発行されないということです。
(いわき市災害対策本部回答。6月30日)
(報道関係者や、20キロ圏内に住んでいた行方不明の親族を捜しに行く・・・などの特殊な場合を除く)
当然「見に行きたいから」という理由では、許可証は発行されません。
Q7.被災地域を案内してくれる人がいると聞いた。観光のついでに頼めないか。
A7.確認しましたが、そのような案内をしている人はいないということです。

画像提供:Mitsuhiro Koizumi(いわき市で活躍するプロカメラマン)
6月19日のブログでも書きました。
興味本位で現地へ向かうのは、本当に被災者の気持ちを傷付けます。
お止めいただきたいと思います。
対応する私たちスタッフも気持ちの良いものではありません。
(というよりも、正直イラっと来ます)
私の友人のご両親ほか親族も、友人の伯母さんも、友人の同級生も津波で亡くなりました。
その友人達がどんな気持ちか・・・
「見に行こうかな」と思っている皆さんは、少し考えてから行動してくださいね。
今後の災害対策を考えるために視察しておきたい・・・などの場合は、観光案内所ではないところ、例えばいわき市や災害対策本部などにお問い合せ、ご相談いただいたほうが良いと思います。
でも暑いです。
9:30過ぎのいわき駅前の気温は、32度を表示していました。
屋内にいてもしっかり水分補給をして、熱中症対策をしてくださいね!
さて本日もまた、朝から哀しくなる来所のお問い合せを頂きました。
そのようなことから、ちょっと問い合わせ内容をまとめてみましたので、ご参照下さい。
現在、よく当案内所にいただく「被災地を見たい」という質問のまとめ。
Q1.せっかくいわきまで来たから、被災地を見たい。
A1.いわき市全体が被災地です。駅周辺をご覧下さい。
Q2.沿岸部の津波被災地を見たい。
A2.復旧作業中であり、危険が伴うためご遠慮下さい。
月~土までは作業のために、立ち入りも規制されています。
また多くの方が命を落とした場所でもありますので、ご遺族の感情も配慮してご遠慮いただきたいと思います。
Q3.現地へ行けないなら、せめて路線バスの車窓から見られないか。
A3.沿岸部は立ち入りが規制されているため、バスも通常の路線を一部変更して運行しています。
そのため見ることはできません。
Q4.第一原発の近くまで行きたい。最寄り駅はどこか?
A4.福島第一原発から半径20キロ圏内は「警戒区域」に指定されています。
(平成23年4月22日午前0時より発令)
そのため一般の方が立ち入ることは、法的に規制されています。従わない場合は罰則規定があります。
なお最も近い駅は常磐線の久ノ浜駅ですが、久ノ浜駅~宮城県の亘理駅間は、福島第一原発の20キロ圏内および緊急時避難準備区域なども通るため、被害調査も行われておりません。
そのため運転再開の見込みは立っていないということです。
(JR東日本水戸支社からの情報)
Q5.J-Villageまで行きたい。
A5.J-Village(双葉郡楢葉町)は第一原発から半径20キロの線上に位置しています。
また現在は第一原発へ向かう作業員の方などの前線基地になっており、一般の方が見学できる状況ではありません。
(トップページにお知らせ有り→http://j-village.jp/)
乗用車の除線作業などは行っているということですが、一般の方が見学に行くところではありません。ご遠慮下さい。
(いわき市災害対策本部回答。6月30日)
Q6.許可証があれば行っても良いのか。許可証はどこで貰えるのか。
A6.許可証があれば立ち入りは可能だということです。市町村長より発行されます。ただし現地に関係のない一般の方へは、基本的に許可証は発行されないということです。
(いわき市災害対策本部回答。6月30日)
(報道関係者や、20キロ圏内に住んでいた行方不明の親族を捜しに行く・・・などの特殊な場合を除く)
当然「見に行きたいから」という理由では、許可証は発行されません。
Q7.被災地域を案内してくれる人がいると聞いた。観光のついでに頼めないか。
A7.確認しましたが、そのような案内をしている人はいないということです。

画像提供:Mitsuhiro Koizumi(いわき市で活躍するプロカメラマン)
6月19日のブログでも書きました。
興味本位で現地へ向かうのは、本当に被災者の気持ちを傷付けます。
お止めいただきたいと思います。
対応する私たちスタッフも気持ちの良いものではありません。
(というよりも、正直イラっと来ます)
私の友人のご両親ほか親族も、友人の伯母さんも、友人の同級生も津波で亡くなりました。
その友人達がどんな気持ちか・・・
「見に行こうかな」と思っている皆さんは、少し考えてから行動してくださいね。
今後の災害対策を考えるために視察しておきたい・・・などの場合は、観光案内所ではないところ、例えばいわき市や災害対策本部などにお問い合せ、ご相談いただいたほうが良いと思います。
いわきの被災地のこと
当案内所のスタッフは、仕事のために3.11の地震の後間もなく、市内の被災地(沿岸部)を廻りました。
写真はありません。
とてもじゃないけれど、「写真を撮る必要性」が無い状況で、カメラを構える気持ちにはなりませんでした。
写真での記録は、報道関係の方などがきちんと残してくれるでしょう。
本当に言葉にならない景色が、そこには広がっていました。
つい一週間前に確かに見たいわきの景色は、そこには何も残っていませんでした。
そこに確かにあった人々の生活も、残ってはいませんでした。
スタッフは戦争を知りませんが、きっと戦争の跡はこんな風景なのではないか?
爆弾が投下されたら、こんな風になるんじゃないか?
形を留めていない乗用車。
家の中に入り込んでいたり、2~3台が重なっていたり。
住宅の2階だけがまったく違うところに流されていたりもしました。
「白砂青松」と言われた風景も、道路は大きく陥没。
防波堤のコンクリートも巨大な固まりとなって、道路の反対側まで流されていました。
住宅街の道路はがれきでふさがれ、通れなくなっているところもありました。
多くの命が犠牲になり、いまだに行方不明のかたがいらっしゃいます。
昨日で3.11から100日となり、昨日と今日、薄磯・豊間地区では合同慰霊祭が行われました。
当案内所を再開することが決まったときに、ある程度は「被災地を見たい」という問い合わせが来るであろう事は予想していました。
実際に平日、休日を問わずに、来所された方からそういったお問い合せを頂きます。
「何人死んだの?」
「なんで火事になったの?」
「(被災者は)どこに避難してるの?」
「怖いっていうけど、何が怖いの?」
と、矢継ぎ早に質問されたこともありました。
非常に胸が痛みます。
津波被災地域に住んでいないスタッフですら、こんなに辛く、苦しい感情を覚えます。
その場に住んでいる、住んでいた人は尚更でしょう。
ですので、お察し頂きたいと思います。
実際、月~土までは災害復旧作業のために、津波被災エリアは立ち入りが規制されています。
「じゃあ日曜日だったら良いんでしょう?」
ということでは無く・・・
お察し頂けないでしょうか。
ぜひともよろしくお願いいたします。
いわき市総合観光案内所 スタッフ
写真はありません。
とてもじゃないけれど、「写真を撮る必要性」が無い状況で、カメラを構える気持ちにはなりませんでした。
写真での記録は、報道関係の方などがきちんと残してくれるでしょう。
本当に言葉にならない景色が、そこには広がっていました。
つい一週間前に確かに見たいわきの景色は、そこには何も残っていませんでした。
そこに確かにあった人々の生活も、残ってはいませんでした。
スタッフは戦争を知りませんが、きっと戦争の跡はこんな風景なのではないか?
爆弾が投下されたら、こんな風になるんじゃないか?
形を留めていない乗用車。
家の中に入り込んでいたり、2~3台が重なっていたり。
住宅の2階だけがまったく違うところに流されていたりもしました。
「白砂青松」と言われた風景も、道路は大きく陥没。
防波堤のコンクリートも巨大な固まりとなって、道路の反対側まで流されていました。
住宅街の道路はがれきでふさがれ、通れなくなっているところもありました。
多くの命が犠牲になり、いまだに行方不明のかたがいらっしゃいます。
昨日で3.11から100日となり、昨日と今日、薄磯・豊間地区では合同慰霊祭が行われました。
当案内所を再開することが決まったときに、ある程度は「被災地を見たい」という問い合わせが来るであろう事は予想していました。
実際に平日、休日を問わずに、来所された方からそういったお問い合せを頂きます。
「何人死んだの?」
「なんで火事になったの?」
「(被災者は)どこに避難してるの?」
「怖いっていうけど、何が怖いの?」
と、矢継ぎ早に質問されたこともありました。
非常に胸が痛みます。
津波被災地域に住んでいないスタッフですら、こんなに辛く、苦しい感情を覚えます。
その場に住んでいる、住んでいた人は尚更でしょう。
ですので、お察し頂きたいと思います。
実際、月~土までは災害復旧作業のために、津波被災エリアは立ち入りが規制されています。
「じゃあ日曜日だったら良いんでしょう?」
ということでは無く・・・
お察し頂けないでしょうか。
ぜひともよろしくお願いいたします。
いわき市総合観光案内所 スタッフ
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