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平成26年4月23日(水)企画展 進・縁筆体験レポート&とろろ屋半兵衛

薄曇りではあるものの、爽やかな晴れ空のいわき市。
今日は雨の心配はなさそうですね。
本日はいわき市遠野町にある、金澤翔子美術館にて開催中の「縁筆書家 soyamax~進・縁筆~」の体験レポート!
イベント開催概要については過去記事をどうぞ
平成26年4月17日(木)縁筆書家soyamax~進・縁筆~開催!

金澤祥子美術館は、いわき駅から車で約40分。
遠野町は自然があふれ、山を抜けると広々とした視野が広がる…そんな場所です。

中に入ると出迎えてくれたのが金澤翔子さんの作品「共に生きる」。
筆者は今回初めて金澤翔子美術館に訪れたのですが、驚いたのが靴を脱いで裸足で館内を歩くという事でした。
裸足になり畳を歩く、カバーを一枚外す事で心をハダカにされたよう。
ありのままの姿に近づくほどに、金澤翔子さんの力強い直筆の書が響いてくるようでした。

展示ルームへと歩を進め、本日の本題「縁筆書家 soyamax~進・縁筆~」へ!
曽山尚幸さんことsoyamaxさんが暖かくお出迎えしてくださいました。
目の前に広がるは、スミ以外にも、漂白剤や茶葉、ロウなど、一つの概念にとらわれない作品の数々。
恥ずかしながら、書というとスミだけで書かれたものだと想像しておりました。
作品の多くには「月桃紙」というものが使われております。
この月桃の葉は殺菌作用があり、竹の葉で食材を包むと腐りにくいのと同様の効果を持ち合わせているのだそう。
食材や、紙にもなる、沖縄ではなじみの深い植物なんだとか。

soyamaxさんが使用される筆の数々。
毛筆以外にも、お掃除で普段目にする羽ボウキや、soyamaxさんが自作されたダチョウの羽で作られた筆!
プロは画材を選ばずとも作品を作り上げられるという事は聞いていましたが、これには驚きました。
筆は手に取らせてもらえます。ダチョウの羽はふわふわでした♪

作品の中に、トンパ文字というのを見つけました。
soyamaxさんにお話を伺ったところ、トンパ文字というのは中国のナシ族が現在も使用する象形文字の一種だとか。
soyamaxさん「この、トンパ文字の”愛”と”恋”という字は面白いんです」
筆者「と、いいますと?」
soyamaxさん「”愛”というトンパ文字は、二人の人が向かい合ってるのですが”恋”になると片方がぷいとそちらを向いちゃうんです。追いかける形になっちゃうんですね。」
筆者「へぇぇぇーーーー」
このトンパ文字、ネットで検索すると自分の名前をトンパ文字にできるものもあり、自分の漢字を見てみるのも面白いですね。
作品の中にはコーヒーで書かれたものなどもある中、目についたのが茶葉で書かれた作品「夢」
いい香りがするのかな…とつぶやいたところ、直接手に取って香りを嗅がせていただけました!

します!!!ふんわりと優しい緑茶の香りが!!!

目と鼻で楽しむことのできる作品です!

最後に、筆跡鑑定をしていただきました!
お値段2,000円、所要時間は約15分ほど。
自分が普段書く文字から、その人の性格や心理までわかってしまうという。
鑑定は、ハガキサイズの月桃紙に自分宛の手紙を出すことを想像して住所を書くというもの。
もし、普段使い慣れたペンがあったら持参して頂くとより普段の自分が見えてくる結果が出るそうです。
是非とも普段のお気に入りのペンを持参くださいませ♪
自分が書いた文字の癖、書き方から見えてくる人間性、性格、運気UPなど多方面の見方をしてくださいました。
ちなみに私の結果は、性格などが恐ろしいほどに当てられました。
「へー!!」が止まりません。
字は人を表すとはいいますが、まさかここまでとは…


最後はsoyamaxさんに鑑定に使った月桃紙の裏面へ自分の名前書いていただけます。
この、書をしたためる瞬間のsoyamaxさんの表情は職人の顔です。
パソコンや電子機器が普及した現代、手書きで作られる世界でただ1つの作品。
これは、どんなに技術が普及しようとも人の手で作られるものの温かさに勝るものは無いと思っております。
どんなに時代が流れようとも、いつまで経ってもあり続けて欲しい、そう思います。
soyamaxさん、ありがとうございました!

展示会は5月31日(日)となっておりますが、soyamaxさんとお会いできるのは今月までですので筆跡鑑定や直接作品についてなどお話されたい場合はお早めに!
※水曜日は金澤祥子美術館がお休みのため、展示会もお休みです。
ちなみに、金澤祥子美術館では今年の春に新しい展示が増えたとのことで、そちらも見てまいりました。
中国で、子供に漢字を教える際に用いられる「千字文」というもの。
畳サイズに250文字を4枚。千文字全て同じものは一つもなく、一度間違えれば、1から書き直し。
イラストレーターで言えば、イラストカットを千点描く事と同義に思います。
この千字文により、翔子さんが楷書も書けることが証明されたそうです。
千文字の中から、私は「母」という文字を見つけました。とても、やさしさの感じる1文字でした。
縁筆書家 soyamaxさんと金澤翔子さんのお二方の作品。
是非ともその存在感に圧倒されてください!

※水曜日は休館になります

平成26年4月18日(金)~4月30日(水)
※水曜日を除く
在館期間中、筆跡診断実施。
診断料:おひとり様2,000円

Twitter:https://twitter.com/soyamax
H P :http://soyamax.jimdo.com/

金澤翔子美術館
住 所:いわき市遠野町根岸字横道71番地
電 話:0246-89-2766
開館時間 午前10時~午後4時(入館は午後3時30分まで)
閉館日 毎週水曜日
入館料 個人 800円/団体 600円(20名以上)
※小学生未満は無料です。
より大きな地図で 金澤翔子美術館 を表示

さて、続いては遠野の食の魅力を体験しに「農家レストラン とろろ屋半兵衛」へ!
皆さま、自然薯(じねんじょ)というものをご存知でしょうか?
こちらは、とろろ芋と似てはいますが実は全くの別物。
とろろ芋は外国から入ってきた外来種ですが、自然薯は完全に日本が原産のヤマイモなのです。
自然薯の一級品というものは、一つが1メートルも超える大きなサイズで箱にきちんと入ったものは一つ1万円以上する高級品。
では、その規格に及ばない、しかし美味しい事にはかわりのない自然薯達をどうするか?

こちらの「農家レストラン とろろ屋半兵衛」さんは、自然豊かな遠野で作られた野菜を使った郷土料理をPRすべく、地元の方たちが提供しています。
「自然薯ってなあに?どう食べたらいいの?」そんな方には是非訪れていただきたいお店なのです。

早速店内へ。
引き戸を開けると優しい木の香りに、高い天井。
奥には薪ストーブが。
このお店に使われている資材はスギを使用し、建築に当たる工程は全て遠野の職人さんが手掛けております。

うわさの自然薯をつかったとろろと麦ごはん、すいとん汁付きのセットと遠野でとれた野菜をできる限りつかったおうどんを注文しました。
セットの付け合わせのお惣菜は日替わりで、なるべく遠野で獲れた旬のものを一番おいしく食べられる形で提供していただけます。

みてください!このねばり!!!
麦ごはんに絡んだとろろが、ながーく糸をひきます!
お口に含むと…
ふわっふわのとろろが麦ごはんにからみ、麦ととろろの繊維がさくさくと気持ちのいい歯ごたえ!
ごくんと飲み込むと、のどの奥から優しくも濃厚なイモの香りが立ち込めてまいりました!
セットのすいとん汁のオダンゴ。
すいとんのダンゴというと、小麦粉を使って作られるのがよく見られるタイプですが…一体どんなものなのか…
おもむろにかぶりつきます。あんむっ…

ダンゴの中からとろろがあふれてきました!!
もちふわジューシィで、お口の中でとろけるぅ!!
なんとこのダンゴ、何も混ぜず自然薯をすりおろして汁に落としただけというもの。
自然薯のねばりが強い為になせるワザであって、とろろ芋でコレをやると粘りが無い為に汁の上で散布してしまうそうです。

お次はうどん。
こちらはお野菜がたっくさん入ったおダシ汁。
具材とからめてズズッ!と頂きます!
ああ…じっくりと煮込まれたお野菜に、ダシ汁がしみこみ…
野菜の甘みがうどんとからまって…う、まーい!!温まる!

セットにたまごがついていましたので、月見うどんも考えましたがたまごかけご飯で頂くことに。
卵を割ると、なんと黄身が鮮やかなレモン色!
普段私たちが目にしているオレンジ色の黄身の卵は配合飼料で育てられた鶏の卵で、エサ次第で色はいくらでもつけられるのです。
この卵は、遠野で獲れたお野菜のくずなど悪いものは一切使わず自然のものだけで育てられた鶏なのでこの色が本来の黄身の色なんだそう。

しょうゆをかけて、ぷちっと

かき混ぜると、黄金の卵かけ麦ごはんに…
さっくりふわふわ、優しい味わいの卵かけごはん。
ああー…幸せだなぁ。
これだけ沢山のものがセットになったボリュームで、男性でも満足していただける食べ応えだと思います!
ごちそうさまでした!
この自然薯の料理以外にも、郷土料理が味わうことができる「とろろ屋半兵衛」。
郷土料理を食べたことが無いという人が増える現代で、こういったものが味わえる場所というのは貴重な存在と思います。
郷土料理のおいしさを知り、作り方を教わり自分で作ってみる。
そうすることで、脈々と受け継がれていって欲しいですね。
こちらのとろろ屋半兵衛さんは野菜の直売も行っております。
お越しの際には是非こちらもご利用ください♪
農家レストラン とろろ屋半兵衛
住 所:いわき市遠野町上遠野字若宮60-1
電 話:0246-74-1112
営業時間:午前11時~午後2時
定休日 :毎週水曜日、第3木曜日
より大きな地図で とろろ屋半兵衛 を表示
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