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神谷作101号墳にて現地説明会が開催されました。[平成27年5月31日(日)更新]

真夏のような暑さのいわき市です。
強い日差しが木々や地面に濃く影を落とし、風景を見渡すとコントラストがくっきり鮮やか。
お出かけには最適ですが、どうぞ熱中症対策をお忘れなく。
本日の話題です。
昨日、平神谷作字腰巻の「神谷作101号墳」にて発掘調査現地説明会が開催。
いわき市文化・スポーツ課文化財係、(公財)いわき市教育文化事業団により平成27年3月から行われてきた発掘調査で見つかった遺跡の成果を市民の皆様へ公開しました。

神谷作101号墳(かみやさくいちまるいちごうふん)は昭和23年の発掘調査で国指定重要文化財である天冠埴輪の名前で知られる国指定重要文化財「埴輪男子胡坐像(はにわだんしこざぞう)」や「埴輪女子像」が出土した古墳です。
いわき市にお住まいの方は教科書などでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回の発掘調査にて明らかになった結果の現地説明会では出土した埴輪の解説や発掘現場の見学が行われました。
会場には約120名程の市民の皆様が参加。
二班に分かれて見学を行いました。
本来古墳は土を盛って作られますがこの古墳があった周囲は砂丘で、より高い場所の砂丘を削り古墳にしたのだとか。
古墳の上へ降り立つ貴重な瞬間。
くびれ部から沢山の埴輪が見つかりました。
滑り台のようになっている場所は掘った深さを分かるように残してあるか所ですが、残され場所からも埴輪のかけらがのぞいていました。
堆積状況から、短期間の間に埋没し津波などが原因で埴輪がテラスから転がり落ちて溝に落ちたのではないかと予測されます。
今回の発掘調査で分かった事は、古墳の形態が「前方後円墳」であることが推定された事。
古墳の周囲には溝が巡り、古墳の墳丘斜面や溝から円筒埴輪の破片や少なくとも4体の人物埴輪、家の形を模した家形埴輪の一部、動物埴輪の馬の一部や馬具の破片が出土しました。

スタッフが興味深かったのが、埴輪男子胡坐像のかぶっている赤い三角の模様。
今回出土した冠をつけた男子埴輪の模様はすぐそばで見出土した埴輪男子胡坐像には無かったか所の破片が見つかっており新たな模様の発見かもしれません。
人を埋葬する棺などは見つかっていないそう。
約1400年前、一体どんな人がここに埋葬されたのか。
人型の埴輪は埋葬された人を模していたのか?謎は深まります。

古墳の上の砂はとても柔らかく、なめらか。
ずっと触っていたくなるような気持ちよさです。
とても上質の砂で鋳物の原材料になるため戦時中などはよく売買されたのだとか。
そのためでしょうか、古墳の頂部、南側と西側は削平によりどんな形であったかは詳細には不明です。
前方部の長さが10m以上、公園部の直径は約40mの規模があったと推定される神谷作101号墳。
大きな古墳から今後どのようなものが見つかるのか、1400年以上前、この地がどんな場所でどんな人々が生活していたのか…今後が楽しみですね。
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